審美治療

歯並びを美しく整える治療というと、多くの方は「矯正治療」をイメージされると思います。

矯正治療は治療期間が数年にわたることがあり、そう簡単に治療を始められないという方も少なくありません。

そこで当院が提案する治療法が、「セラミック矯正」です。セラミック矯正では、わずか数回の来院で「歯並び」だけでなく、美しい「歯の形」や「歯の色」を実現する治療法です。

一般的な矯正治療とセラミック矯正の違いを、下表にまとめました。

「矯正治療」と「セラミック矯正」

	治療期間	治療器具など	その他
矯正治療	2〜3年	矯正装置	・抜歯が必要になることも ・歯並びが「後戻り」するリスクがある
セラミック矯正	わずか数回の 来院	・セラミックの被せ物 ・ラミネートベニア	・抜歯は不要 ・歯の色／形を改善できる ・歯を削ることがある

この表だけを見ると、通常の矯正治療では対応できない「歯の形」や「歯の色」までを短期間で獲得できる「セラミック矯正」の方が優れた治療法のように感じられると思います。しかし、セラミック矯正には、「健康な歯を削ることがある」というデメリットもあります。

患者さんのご希望や、それぞれの治療法のメリット／デメリットを考慮して、最適な治療法を提案させていただきます。

歯の形状、歯並びを美しく整える「審美治療」ですが、決して歯医者の主観や好みで歯の形状を作っているわけではありません。どのような歯並びが美しいとされるかは、理論が確立されています。当院では、これらの理論を患者さんのお口に合わせて計算することで、客観的な「美」を創造しています。

Point①唇と歯の関係（Lip to Tooth Relationship）

笑ったとき、下唇のアーチと歯並びのアーチを一致させることで、口元の美しさを際立てることができます。
山崎長郎著『エステティック クラシフィケーションズ（クインテッセンス出版）』より引用

Point②ゴールデンプロポーション（Golden Proportion）

「中切歯（1.618）」：「側切歯（1）」：「犬歯（0.618）」の配列にすることで、前歯の審美性が格段と向上します。
山崎長郎著『エステティック クラシフィケーションズ（クインテッセンス出版）』より引用

Point③正中線と歯並びのバランス（Median line）

正中線とは、顔の真ん中を通るラインのこと。
上の前歯の真ん中を通るラインを、正中線に合わせることで歯並びがバランスよく見えます。

Point④生物的幅径（Biological width diameter）

口元の美しさは「歯肉」も重要な役割を果たしています。
生物学的幅径を尊重し、適合性の良い被せ物を製作する必要があります。

詰め物・被せ物といえば、多くの方が「銀歯」を思い浮かべることでしょう。保険で治療できることもあり、銀歯は多くの方に利用されていますが、銀歯は金属アレルギーの原因となったり、歯茎に金属イオンが沈着し、歯茎の黒ずみを引き起こしたりします。

尾山台駅前スマイル歯科では、審美性と機能性を兼ね備えた、身体に優しい素材でできた詰め物・被せ物を用意しています。以下、ご紹介します。

ジルコニアセラミック

「ジルコニア」は、セラミックの中でも特に優れた審美性と耐久性を誇り、「人工ダイヤモンド」とも言われます。金属は使っていないため、銀歯のように金属アレルギーを引き起こす心配はありません。耐久性が高く、食いしばりの強い方にも安心してお勧めできます。

オールセラミック

「オールセラミック」は、天然歯のような色合いと強度をもちます。金属を一切使用していないので、身体に優しい素材です。ジルコニアセラミックと比べると、耐久性が若干落ちます。

他にもさまざまな素材があります。詳しくはお尋ねください。